賃貸物件をペット可にするメリットとデメリット
皆さんこんにちは(^O^)
セクトの近江です。
今日は賃貸物件の「ペット可」についてお話しします。
ペット可とは、ずばりペットを飼育できる賃貸物件のことです。
セクトの賃貸物件検索サイト「セクト賃貸ナビ」では「ペット可物件特集」がその他の特集をおさえて最も閲覧されています。
このことからもペット可の需要の高さがうかがえます。
そこで、今回はペット可のメリットとデメリットをまとめてみました。
ペット可のメリット
入居促進
ペット可のメリットは「入居促進」でしょう。
ペットフード協会の調査(令和3年 全国犬猫飼育実態調査)によると犬・猫の世帯飼育率は、犬が9.78%、猫が8.94%、合計18.72%が犬・猫を飼育しているとのことです。
単純に考えるとペット不可物件はこの18.72%の入居者を最初から排除しているということになります。
逆に、ペット可物件は、ペット不可物件に比べてこの18.72%分だけ多くのお部屋探しのお客様の選択肢に入りやすいということになり、入居促進に有利となります。
ペット可のデメリット
物件が痛む・汚れる
やはり物件が痛むことが多いです。壁や柱を噛んだり、引っかいたりしてキズが付きます。独特な匂いが染みついて簡単にはとれないということもあります。
キズや匂いを改善するためにリフォームが必要となり出費がかさむ可能性が高まります。
また共用部分に毛がたまる、糞尿が放置されることもありえます。美観を維持するための手間も増えることになります。
近隣トラブルが増える
ペットの鳴き声で近隣から苦情が来るということもあります。ペット可物件とはいえ、深夜の鳴き声なんかは他の入居者から気になるものです。
「うるさいから何とかして欲しい」といわれてもオーナー様や管理会社で鳴き止ませることはできないでしょう。
結局、鳴き声を発する入居者には退去してもらわなければ解決しない事案です。
しかし、ペット可物件で「ペットの鳴き声がうるさいので退去して欲しい」と伝えて納得してもらえるでしょうか。
例えば「ペットなんだから鳴くのは当たり前だし、鳴き声が嫌ならペット不可物件に住めばいいでしょう」という考えにも一理あるような気がします。
また、共用部分で他の入居者に嚙みついてけがをさせてしまうという可能性もあります(昔、とある芸能人夫婦の飼ってるドーベルマンが他の入居者を噛んでしまったという事故がありましたね……)。
これらのようにペット可は様々な近隣トラブルの可能性を内包しているということです。
さいごに
ペット可のメリット・デメリットをお伝えしてきました。
デメリットもありますが、空室にしておくくらいならトラブル発生の可能性が増えてもペット可にして入居促進につなげたほうがよい場合も当然あります。
もしペット可にする場合は、飼育規定などを用意してできるだけトラブルが発生しないように準備したうえでペット可にするとよいでしょう。
最後に注意事項です。
ペット可にすると入居促進になるからと言って、既存のペット不可物件の条件を急にペット可に変更することは絶対にやめましょう。
なぜなら、既存入居者がペット嫌いであえてペット不可物件を選んでいるかもしれません。
あるいはペットアレルギー体質であえてペット不可物件を選んでいる可能性もあります。
そんな入居者の隣室で突然ペットを飼育しはじめたら、「契約時と話が違う」ということになり、これもまたトラブルとなってしまいます。
新築のように誰も入居者がいない状態でペット可の条件を付ける場合はいいですが、既存物件で既に入居者がいる場合はきちんと段取りを組んでペット可に条件変更するようにしましょう。
既存物件のペット可条件変更の段取りについてはまた別の機会でご紹介できればと思います。
本日はこのあたりで(^O^)
ペット可への条件変更のご相談はセクトまで!